カリキュラムとテキスト


年間スケジュール  

 アクロスのカリキュラムの最大の特徴は、1学期、夏期講習、2学期、冬期講習、直前講習、といった区別がなく、一年を通じて同じペースで勉強していくスタイルとなっていることです。生徒の学力を上げることを第一に考えた場合、期間ごとにカリキュラムを分断することで良いことなど何もありません。

 例えば、受験業界ではいわゆる「夏期講習」は大きな‘イベント’と位置づけられています。しかし、「夏期講習」は1学期から学んできている生徒からすると、時間割と教材が激変することでせっかく慣れてきた生活と勉強のリズムに乱れが生じ、秋以降の伸び悩みの原因を作ってしまうだけなのです。さらに、生徒が努力して夏のスケジュールに適応したとしても、9月になればまた1学期の時間割に逆戻り、という悪循環が待っています。結局のところ、年間を通じて同じリズムで学習を継続していくことが、学力向上にとっては最短最速の道なのです。

 では、なぜ既存の予備校は、学習効果や学習効率を低下させる危険が高いだけの「夏期講習」や「冬期講習」といった‘イベント’を行うのでしょうか。その理由は、「新規の生徒を取り込むため」と「在籍生にさらに講義を受講させるため」です。生徒は、「夏は受験にとって特別の時期」というように刷り込まれていますから、「何か特別なことをやらなくてはいけない」と考え、勧められるがままに講座を受講し結局は中途半端な消化不良で夏を終える、というパターンに陥りがちです。

 アクロスでは生徒に、「季節に関係なく毎日が同じかけがえのない一日なんだよ」と強く言い聞かせます。私たちは、生徒に目標に向かって一日一日を大切に過ごしてもらいたいと願っており、努力を着実に積み重ねていくことのできる学習カリキュラムを整備することが大きな使命だと考えております。

1週間のカリキュラム

アクロスの1週間のカリキュラムは以下の通りです。

英語クラス2時間×3回
数学クラス2時間×3回
化学クラス2時間×2回
物理クラス2時間×2回
生物クラス2時間×2回
スタディカウンセル2時間×1回

 これは、既存の予備校との講義時間数を比べると少ないように思われるかもしれません。しかし、私たちはこの講義時間で十分だと考えております。当然のことですが、ただやみくもに講義を受けても学力が上がることはありません。また、講義時間を多くすればするだけ生徒が自分で理解したり暗記したりする時間も減少します。その結果、「授業はサボらずに受けているけど、なかなか身につかない」というジレンマに陥ることが多いのです。

講義
において講師と共に学び、
復習
において自ら学び、
スタディカウンセル
において担任と共に勉強の質を高め、
予習
において自ら考え試行錯誤する、

というサイクルを年間を通じて繰り返します。この地道な反復のなかに学力向上の鍵があるのです。

講師独自の教材

 通常、大手予備校のテキストは2~3パターン用意してあり、それぞれを各年度で使い回していきます(2013年度はパターンA、2014年度はパターンB、そして2015年度は再びパターンA…というように)。また、規模が小さい予備校(医学部専門予備校も含む)の多くは、ほぼ毎年同じテキストを用います。注意したいのは、どちらの場合もテキストの改定や改善が殆どないということと、テキスト自体が実際に受講する生徒の状況を知らないままにあてがわれざるをえないということです。すなわち、既製の硬直したテキストに生徒が合わせる形になってしまっているのです。

 アクロスでは、年間の講義計画から、毎回の講義で扱う各問題の選定まで全て講義の担当講師が作成するオリジナル教材を使用します。担当講師は、最新の入試問題を見据えつつ意義のある問題だけを扱います。それゆえ、一切の無駄がない形で効率よく必要な知識を伝達することができるのです。

 さらに、担当講師が講義内容を全てオーガナイズするので、生徒の様子を見ながら扱う問題を自在に変更したり、生徒の側から「こんな問題をやってほしい」、「○○大学の問題をやりたい」という要望に応じてフレキシブルに対応することができます。アクロスの講師陣は教材研究や入試問題研究にも情熱を傾けているので、このように自由闊達に毎回の講義を構築していくことができるのです。

学費の透明化

 たいていの予備校は、その学費がパンフレットに掲載されています。しかし、とりわけ医学部受験を専門にする予備校の場合、年間で実際に支払う学費がパンフレットに掲載されている額面通りであることは稀です。理由として挙げられるのは、パンフレット掲載の年間学費が「1学期」と「2学期」分しか明記されておらず、「夏期講習、冬期講習、合宿などの費用は含まれておりません」となっている場合が多いこと、あるいは、成績が思うように伸び悩んだときにオプションの「個別授業」などを大量に設定されてしまうこと、などが挙げられます。

 アクロスでは、「良質の講義を適正価格で提供したい」という願いがあり、どのコースにおいても学費はパンフレットに記載された額面以上を請求することは一切ありません。

 「教育費は消費ではなく投資である」という言葉がありますが、アクロスの講義や学習空間は、投資に見合う以上のものを提供できるものと自負しております。